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〒891-4208屋久島町口永良部島379-1
「屋久島うみがめ館」の前代表・大牟田一美さんに、 「屋久島うみがめ館の活動」をテーマに講演していただきました。 永年にわたって屋久島でウミガメの保護・監視活動を続けてこられた「屋久島うみがめ館」の大牟田一美さんが、口永良部島のウミガメ事情を調べるために来島されました。「えらぶ年寄り組」メンバーと交流会では、口永良部島のウミガメ保護・監視活動への、かずかずの助言をいただきました
美浦漁港沖に棲みついている左前足を失ったアオウミガメ。 少なくとも、5年以上は美浦海岸で棲んでいます。 人を恐れず、手で触れても、逃げ出しません。子供たちがジェーンと呼んでいる人気者です。 撮影は、大久保 政英さん(2012年11月)。 ジェーンの他にも、数頭のカメが棲みついています。
表7 個体認識されたアオウミガメ個体と撮影した月
甲羅についた模様の特徴から個体識別しました。個体の名前は、模様に由来します。 これまでの写真判定による個体識別から判断すると、少数ながら越年して棲息する個体がある。 写真は「えらぶ年寄り組」による撮影以外に、大久保政英さん、小林宏至さん、広島大学院生の皆さんから提供を受けました。 <注>2014年7月までは、提供された写真画像ですべての個体を識別した。2014年8月~2015年1月は環境省調査事業(グリーンワーカー)により撮影した画像を併用して個体識別した。 このアオウミガメの名前は、tatsuタツノオトシゴ です。 2012年から2013年に、美浦漁港沖に棲みついていました。2014年は、まだ見つかっていません。 撮影は、大久保 政英さん(2012年8月)。
表 2014年 上陸・産卵・孵化・子ガメ脱出の状況
2013年シーズン 上陸・産卵・孵化・子ガメ脱出の報告 「えらぶ年寄り組」は、2013年4月半ばから、向江浜でのウミガメ保護・監視活動を再開しました。 また、2013年5月2日には、鹿児島大学・水産学部の小林宏至さんに講師をお願いし、ウミガメ勉強会を開催しました。子供たちも含め25~6名もの参加がありました。 2013年シーズンは、向江浜のウミガメ保護・監視活動を担当する団体としての活動が認められました。7月15日まで、保護・監視業務を担当しました。活動のために、8万円の予算もつきました。 今年度は、港の工事があり、浚渫された砂が向江浜の一部に投棄されることになっています。そこで、投棄予定地に産卵された卵は、安全な場所に移しています。 砂が投棄されない区域の浜で産卵があった場合には、そのままにする方針ですが、産卵が波打ち際などの場合には移動し安全な場所に埋めています。 表の「託児所」は、ウミガメの卵を保護するために移動し埋めた場所をさします。 表 2013年シーズン 上陸・産卵・孵化・子ガメ脱出の報告
年度
上陸回数
産卵
子ガメの救助*
子ガメ放流(頭数)
2012年
約20回
約13か所
13ヵ所
放流5回(約350頭)
2011年まで
ここ10数年変化なし
1990年まで
卵を掘り出し、孵化施設に移したうえで、孵化援助・放流を行っていた。
1990年代以前は、現在より多くのウミガメが上陸していた。
*子ガメの救助=大部分の子ガメが地上に出た後、砂地から出遅れている子ガメを掘り起し、海に放流する。
2014年8月3日の新岳噴火の影響で、向江浜に通じる道路が通行禁止となりました。向江浜でのウミガメの上陸・産卵・ふ化の調査活動は、一時中断しております。
美浦漁港沖に棲みついているアオウミガメの調査を新たに開始しました。
2015年度も、環境省グリーンワーカー事業
2015年度報告書をアップしました。
2014年度に環境省
平成26年度グリーンワーカー事業
調査を行いました。
2014年度報告書はこちらです。
ところが7月10日、台風8号による大波で、それまでの産卵巣がほぼ全滅しました。がっかりです。
「屋久島うみがめ館」の前代表・大牟田一美さんに 、
「屋久島うみがめ館の活動」をテーマに講演していただきました。
永年にわたって屋久島でウミガメの保護・監視活動を続けてこられた「屋久島うみがめ館」の大牟田一美さんが、口永良部島のウミガメ事情を調べるために来島されました。「えらぶ年寄り組」メンバーと交流会では、口永良部島のウミガメ保護・監視活動への、かずかずの助言をいただきました
ウミガメの保護・監視
美浦漁港沖に棲みつくアオウミガメの調査を始めました。口永良部島で研究活動をする、広島大学の大学院の皆さんにも手伝ってもらっています。
ウミガメを水中カメラで撮影し、写真で個体識別をして、アオウミガメの美浦漁港沖でどのように暮らしているかを、確かめることが目的です。
アオウミガメの棲む美浦漁港沖
美浦漁港沖に棲みついている左前足を失ったアオウミガメ。
少なくとも、5年以上は美浦海岸で棲んでいます。
人を恐れず、手で触れても、逃げ出しません。子供たちがジェーンと呼んでいる人気者です。
撮影は、大久保 政英さん(2012年11月)。
ジェーンの他にも、数頭のカメが棲みついています。
表7 個体認識されたアオウミガメ個体と撮影した月
(左前足欠損)
甲羅についた模様の特徴から個体識別しました。個体の名前は、模様に由来します。
これまでの写真判定による個体識別から判断すると、少数ながら越年して棲息する個体がある。
写真は「えらぶ年寄り組」による撮影以外に、大久保政英さん、小林宏至さん、広島大学院生の皆さんから提供を受けました。
<注>2014年7月までは、提供された写真画像ですべての個体を識別した。2014年8月~2015年1月は環境省調査事業(グリーンワーカー)により撮影した画像を併用して個体識別した。
このアオウミガメの名前は、tatsuタツノオトシゴ です。
2012年から2013年に、美浦漁港沖に棲みついていました。2014年は、まだ見つかっていません。
撮影は、大久保 政英さん(2012年8月)。
ところが向江浜では、20年程前に砕石残土が防波堤代わりに積み上げられたため浜が狭くなり、おまけに残土が崩れてウミガメの産卵が困難になっています。
「えらぶ年寄り組」は、2012年8月から、向江浜でウミガメ保護・監視活動を始めました。9月に屋久島町長に要請書を送り、向江浜の現状を訴え、原状回復とウミガメの保護を要請しました(トップページ参照)。向江浜の原状回復については、現在のところ進展はありません。
ウミガメ保護については、屋久島町も積極的で、向江浜がウミガメ保護・監視の対象されるなど進展がありました
上陸するウミガメの保護・監視方針
2)孵化した子ガメの大部分が、海に帰ったころを見計らって、産卵箇所を掘り起こ して産卵・孵化数を出来る範囲で確認します。
その際、子ガメが残っておれば、海に帰してやります。
3)向江浜の清掃を心がけます。
幸いにも口永良部島では、人の浜への立ち入りでウミガメの上陸や産卵・孵化が妨げられたことはありません。
従って、監視の対象を、人の立ち入りに向ける必要はあまりないのが実状です。
それよりも、荒れた浜を清掃したり、養浜に配慮して、上陸・産卵・孵化と子ガメの帰海に妨げがないように活動したり、
保護・監視する方針です。
マナーのない観光客の心配がないと云うことは、逆に、口永良部島のウミガメが知られていなかった、
情報を発信してこなかったことにもつながります。もっと、情報を発信し、島民や観光客に浜に立ち寄ってもらい、
ウミガメの産卵孵化する向江浜を楽しんでいただきたいと願っています。
表 2014年 上陸・産卵・孵化・子ガメ脱出の状況
930-1030
930-1000
530-630
530-730
900-1000
900-1000
900-1000
730-900
1400-1600
上陸#24(産卵#21)、上陸#25(産卵#22)、上陸#26(産卵#23)、上陸#27(前浜、産卵#25)
海に近い川側の産卵#23を、子ども達と掘り出し移植した(見学会16時)
930-1030
530-630
930-1030
930-1030
530-630
930-1030
930-1030
1030-1100
2000-2040
930-1030
1900-1930
930-1030
930-1030
特に断りのない場合は、アカウミガメ
「えらぶ年寄り組」は、2013年4月半ばから、向江浜でのウミガメ保護・監視活動を再開しました。
また、2013年5月2日には、鹿児島大学・水産学部の小林宏至さんに講師をお願いし、ウミガメ勉強会を開催しました。子供たちも含め25~6名もの参加がありました。
2013年シーズンは、向江浜のウミガメ保護・監視活動を担当する団体としての活動が認められました。7月15日まで、保護・監視業務を担当しました。活動のために、8万円の予算もつきました。
今年度は、港の工事があり、浚渫された砂が向江浜の一部に投棄されることになっています。そこで、投棄予定地に産卵された卵は、安全な場所に移しています。
砂が投棄されない区域の浜で産卵があった場合には、そのままにする方針ですが、産卵が波打ち際などの場合には移動し安全な場所に埋めています。
表の「託児所」は、ウミガメの卵を保護するために移動し埋めた場所をさします。
表 2013年シーズン 上陸・産卵・孵化・子ガメ脱出の報告
ただし、上陸足跡による調査で、同一個体での上陸数のダブリがあります。
移植
移植した卵では、4個体の卵が孵化ぜずでした。
掘り起し
産卵目撃
子ガメ足跡
合計44か所の産卵巣があったと推定しました(アカ43、アオ1)
移植した卵のうち21か所で孵化し、子ガメが脱出した。そのうち、4か所を掘り起し孵化率を調査した。
81%、89%、95%、99%
(上記のまとめは、下表のデータに基づく)
移植した卵の状況(2013年)
8月1日、約9頭の帰海。
8月2日、630頃、首出していた。干からびていたが、海に帰した。脱出跡あり。11頭の子ガメ死がい。#0からか?
8月3日、かなりの数が脱出。8頭の死骸アリ。
8月4日、10頭が帰海。
8月10日、大量帰海。(この日、#1~#7まで合計約120)
8月10日、大量帰海。
8月4日、託児所#3?付近から、脱出中の子ガメ1頭を目撃。
8月10日、大量帰海。
8月11日、6頭が帰海。(この日、#1~#7まで合計約20)
8月9日、少量帰海。
8月10日、大量帰海。
8月11日、3頭が帰海。
8月12日、約30頭が帰海。。
8月3日、相当数が脱出。
8月4日、#5から約40頭が脱出。
8月10日託児所#5から、大量脱出。
8月10日、大量帰海。
8月11日、5頭が帰海。
8月12日、数頭が帰海。
8月6日、へこみ発見。
8月9日、大量帰海。
8月10日、大量帰海。
8月11日、4頭が帰海。
8月14日、18時、上部で数頭待機、18時半いっせいに脱出、40~50頭。10名が目撃。
8月18日、託児所#8から?3頭。
8月19日、託児所#8あるいは#9から?3頭が帰海。
8月16日へこみ大。
8月16日へこみ大。
8月16日、託児所#12?(渡辺観察も特定できず)から大量脱出。雨で足跡消えていた。
8月18日、託児所#12から3頭が帰海。
8月16日へこみ大。
8月21日、1頭脱出も海岸近くには足跡なし。カラスか?
8月24日へこみ始める。
8月28日、託児所#15、18、19、20、合計46頭
9月1日、カニ穴
8月11日、3頭が帰海。
9月2日、託児所#15、16付近に卵のカラ2個カニか?
8月26日、26頭が帰海。
8月28日、託児所#15、18、19、20、合計46頭
8月29日、託児所#19、20、合計12頭が帰海。
9月1日、5頭が帰海。
8月29日、託児所#19、20、合計12頭
8月30日、16頭が帰海。
9月1日、2頭が帰海。
9月2日、2頭が帰海。
9月5日、約25頭が帰海。
9月22日、大穴あく、15時、子ガメ2頭を上部に確認。18時、上部の子ガメは、下に。
9月25日、27日、各1頭が帰海。
9月24日、3頭が帰海。
9月25日、27日、29日、30日、各1頭が帰海。
10月19日、14時頃、小穴が空き、3頭が上部に待機するのを発見。18:20ころ、3頭を掘り起し帰海させようとしたところ、下部に待機中の子ガメが脱出開始。約20頭が帰海。
上陸・産卵・孵化の状況(2013年)
100~400頃まで。産卵を10名が目撃。産卵#26。
Pタグ番号、右後ろ脚Y1396、左99685。
夕方、託児所#24へ移植。産卵数100+破損2。
上陸#68跡あり、アオウミガメ。
本村港にカメ上陸#69、アオウミガメ足跡あり。
8月14日18時頃、託児所#8の上部で数頭待機を発見、18時半いっせいに脱出、40~50頭。10名が目撃。
530~600 A中央奥左から大量。内20頭は目撃(小林)。
子ガメ脱出、託児所の左から、約20頭。
1700
1400
1400
900
1500
730
900~1000
930
0630~
2000~
900~1000
800~830、
1840~1900
1030~1100
900~930
託児所#2からの子ガメの足跡あり。
1630~1800
託児所#2の上部が陥没、孵化が始まっている様子あり。
830~900
830~900
子ガメの帰海の足跡2ヵ所あり。
930~1000
子ガメの集団帰海の足跡あり。
930~1000
子ガメの集団帰海の足跡あるも確認できず。
830~900
830~900
830~900
830~930
上陸#49、形跡あるも発見できず。
上陸#50、153個、(産卵#21->託児所#19)
上陸#51、産卵なし
上陸#52、産卵可能性あり、放置。
子ガメ足跡か
930~1100
移動
5月17日に上陸#2した旧託児所#1の卵を-->託児所#16へ移動、66個+腐敗15
5月26日に上陸#13した旧託児所#2、125個-->託児所#17へ移動、69個+腐敗53+破損1
いずれにも、白アリが付いていた。
日
日
500、 900-1020
雨
#29の卵移動・138埋める、廃棄2)。(-->託児所#7)
<上陸#7、#11、#15のうちと考えられるが確認できず。#15か?>卵移動・122埋める、破損6。(-->託児所#5)
上陸#27(産卵⑧、卵移動・埋める)
#27は、Eの卵、132埋める、2は破損・廃棄。(-->託児所#3)合計産卵数134.
5月15日浅い#4、正常117を埋める。(-->託児所#2)変色12個を奥に埋める。
破損11を廃棄。合計140産卵。
6月5日#18を移動、128を埋めた。破損なし。(-->託児所#1)
上陸#21、産卵⑦、卵移動92、破損12(-->託児所0)、
上陸#22、産卵なし、
上陸#23、ほぼ産卵か?
800-830
700-740
620~800
1555-1700
産卵確認③
800-900
移し替え71個、破損4、計75個の卵。
干満潮、日の出・日の入り、月齢 と、気象の情報はここです。
島民有志によるウミガメ保護活動の経過(2012年9月末まで)
年度
上陸回数
産卵
子ガメの救助*
子ガメ放流(頭数)
2012年
約20回
約13か所
13ヵ所
放流5回(約350頭)
2011年まで
ここ10数年変化なし
1990年まで
卵を掘り出し、孵化施設に移したうえで、孵化援助・放流を行っていた。
1990年代以前は、現在より多くのウミガメが上陸していた。
*子ガメの救助=大部分の子ガメが地上に出た後、砂地から出遅れている子ガメを掘り起し、海に放流する。